懐かしく心温まるお盆の風習

毎年お盆になると、とても懐かしい雰囲気になります。
地方にある本家であったため、都会に出ていった親戚一族が、お墓参りも兼ねて戻ってくるのです。
故人となった霊魂のための、準備もしておきます。
ご先祖様をお迎えするにあたり、精霊馬を、畑で採れたての野菜で作ります。
農家の家であるので、採れたての野菜は豊富にあり、その中から良いものを選んで、きゅうりやナスに割り箸を刺します。
灯篭も出してきて飾ります。
電気を入れると、優しい灯りに照らされて、妖艶とも言えるような模様が、絶妙な美しさでお盆を飾ります。
多くの人が訪れてくれることもあり、大きな灯篭を4つ飾ります。
お寺にあるような、分厚い紫色の、導師布団も用意します。
お供え物や、蓮ローソク、盆花、毎年この時期になると一斉に飾る一式です。
一族は13日には本家へ集まり、揃ってお墓参りに行きます。
また、この日に迎え火を炊くことも、毎年必ず行うことです。
これはご先祖様を、迎え火の明かりでお迎えする意味合いを含んでいます。
本家には親戚一族が集まっていますから、食事を振る舞い、存分に和んでもらいます。
もちろんご先祖様へのお供えも、キチンとしてからです。
やがて一族も、各々都会へ帰って行き、終盤へと入っていきます。
16日には、家族で送り火を炊いて、ご先祖様のお見送りをして、その年のお盆は終わりを迎えます。

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最終更新日:2016/12/16